京都国立近代美術館にて6月11日(日)まで展覧会「戦後ドイツの映画ポスター」が開催されている。
第二次世界大戦の終結後、政治的対立により東西二つに分断されたドイツは、1990年に統一されるまでの間、冷戦の最前線にあって映画界も別々の道を歩むことになった。
そうした映画文化の分断は、映画のポスターにも及んだ。西ドイツでは、新世代のグラフィック・デザイナーを積極的に起用し、時に大胆なタイポグラフィに訴えた鮮烈なポスターが制作された。一方で東ドイツでは、内省的な、しかし宣伝美術の枠に囚われない自在な表現を生み出した。
本展では、1950年代後半から1990年までに制作された85点(西ドイツ45点+東ドイツ40点)の映画ポスターを通じて、”鉄のカーテン”の両側で花開いた二つのグラフィズムを紹介する。
開催日時
2017年4月19日(水)~6月11日(日)
午前9時30分~午後5時
金曜日、土曜日は午後8時まで開館
(入館は閉館の30分前まで)
会場
京都国立近代美術館 コレクション・ギャラリー(4F)
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
source: 京都国立近代美術館