ファッションテック企業の株式会社 Sapeetは、3Dネット試着システムを開発している。
3Dネット試着システムは、ECサイト上でユーザーが気軽に自分の体型を模したアバターを作成し、商品をバーチャルフィッティングすることができるシステムだ。
アバター作成では、ユーザーが身長・体重・年齢・性別の4項目を入力するだけで自分の体型を表現するアバターを作れる。
より正確なフィッティングをしたい場合には追加で8項目(ウエスト、股下等)の数値データを登録することで、より厳密に自分の体型を模したアバターを作れる。
ECサイト上で気になる商品を試着する。事前に対象商品の3Dデータを制作し、システムに組み込んでおくことで、ユーザーは対象商品の全てのサイズとカラーをネット上で試着することができる。
また、試着した服の着圧情報を可視化できるため、着装の際の着心地を確認した上で、サイズを選べる。
ECサイト上の商品を自由に組み合わせてコーディネートを確認。EC上で複数商品の購入を検討する時だけではなく、手持ちのアイテムと似た商品を選択することで、様々なアイテムとの相性を考えたコーディネートの検討が可能だ。
さらに、ユーザーの体型に合わせたサイズ補正ができる。事前に対象商品の補正ルールを組み込むことで、シャツの袖丈やズボンの裾詰めもネット上で完結して注文できる。
このシステムを利用することの利点
1.ECサイトの売上向上
「サイズがフィットするか。」といったユーザーの不安を解消し、上下のコーディネートを提案することで、ECサイトのコンバージョン率、顧客単価を向上させる。
2.返品リスクの低減
ネット上でのサイズ確認手段を提供することで、返品のリスクを低減できる。
3.オムニチャネル化へのサポート
実店舗で起きる課題解決やECサイトから実店舗への誘致にも役立つ。自宅でのバーチャル試着により購買意欲を高め、ユーザーを実店舗へ誘致することもできる。
4.ユーザーデータの蓄積・解析
3Dネット試着システムを活用することで、顧客の属性や趣味嗜好を収集し、解析できる。
株式会社sapeetは、このほかに、
数枚の写真から手軽にユーザー体型を測定し、3Dで可視化できる、サイジングモジュール開発や、
3Dデータを元にしたレンダリング画像作成も可能な、3Dデータの制作も行っている。
source: https://about.sapeet.com/