SDGsの取り組みに積極的な企業3選
2020年の昨今、環境問題向上への取り...
sdg_poster_ja

SDGsの取り組みに積極的な企業3選

2020年の昨今、環境問題向上への取り組みが、各業界で積極的に実施されている。ファッション業界も例外ではなく、社会や地球環境をよりよくするため尽力している企業も少なくない。

このような取り組みが見られるようになったのは、国連が掲げた「SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」と呼ばれる目標が定められたからだ。SDGsは、全世界で挙げられる課題を解決し、社会や地球環境をより良いものにするために国連が掲げた17の具体的目標である。2015年の国連サミットで、2030年までに達成すべき目標として採択された経緯がある。

SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

また、事実、全世界の二酸化炭素排出量の8%以上をファッション業界が占めている。今回はこの現状を受け止め、SDGsを実行している企業を3社ピックアップし、紹介する。

1:アーバンリサーチ

アーバンリサーチは、頭文字が『C』から始まる3つのテーマを中心に、アパレル企業視点で個性を活かした取り組みを推進している(公式サイトより)。

スクリーンショット 2020-09-27 22.25.50

1. Clothing Innovation(衣料資源の有効活用)

1-1. サステイナブル素材の活用
1-2. 生産量の適正化
1-3. アップサイクルの推進

2. Clean Earth(地球環境負荷の軽減)

2-1. 従業員の環境に対する意識向上
2-2. 環境問題に関するお客様との価値共感
2-3. 環境にやさしいオフィスづくり

3. Community Building(コミュニティの形成)

3-1. 地域の技術や特産品を活かしたモノづくり
3-2. 異業種や自治体・NPOなど多様なビジネスパートナーシップ
3-3. 人々が集まり価値を共有できる場所づくり

従業員育成から生産過程・地域貢献におけるまで、地球環境改善と誠実に向き合い、徹底して取り組めるよう包括的に構成されている。このビジネスモデルは、他のファッション業界に携わる企業も取り入れるには十分な見本になるに違いない。

 

2:株式会社For it

株式会社For itは、『シェアタグ』という取り組みを2018年に発表。『シェアタグ』は、いくつかのアパレルメーカーが共有するタグにURLを記載することで、消費者がタグから共通サイトにアクセスし、SDGsの各社の取り組みを確認できるシステムである。また、3つの代表的な取り組みを実行している。

1. afbチャリティ

株式会社For itは、大規模災害や被災地の復興ならびに動物保護を目的に、義援金を募り各団体に寄付をおこなっている(公式サイトより)。

2.地方創生

株式会社For itは、他企業・自治体などと連携し、訪日旅客誘致と国内流動促進の取り組みを進めるとともに、アウトドア事業の拡大を図ることで「観光振興を通じた地域経済の活性化」に貢献する(公式サイトより)。
※当社は2018年11月に「東松山市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の協力団体として、東松山市より認定を受けた。

3. 広告健全化

株式会社For itは、全ての人が安心安全にサービスを利用できるよう、広告の健全性を保つことを目的としたプロジェクトを発足している(公式サイトより)。

3:Rename

Renameは、ブランドタグを付け替えて、新しい名前と価格で服を届ける取り組み。アパレル廃棄という社会課題がきっかけで生まれた経緯を持つ。
ブランド価値を下げず、まったく新しい洋服として再び誰かの手に渡ることは余剰在庫を捌く上でも、地球環境を守る上でも最も大切なことであると言える。

こうしたSDGsに基づく様々な取り組みは、ファッション業界でも徐々に浸透しつつある。しかし、依然として実行に移している企業が多いとはいえないのが現状だ。来たる未来に向けて、個人でも環境問題について意識していきたい。

Related Posts