Christian Boltanski (Paris, 1944) started his career creating video and other works of an experimental and performative character. Throughout his career, he has been reviving memories filtered out in the course of history, presenting the lives (existences) and deaths (extinctions) of anonymous individuals and of groups whose history is fading.
This exhibition, Animitas — Les âmes qui murmurent (Souls who murmur), is Boltanski’s first solo exhibition in Tokyo. It is being held in the former residence of Prince Asaka, a building whose history was formed during a period of significant turning points and one filled with memories of those who once resided here or visited the residence. In the dancing shadows, in the anony-mous gazes, in the hundreds of wind chimes playing faint tones in a land far away, and in the quiet voices, the animitas, the souls manifest themselves.
source: Tokyo Metropolitan Teien Art Museum
フランスの現代美術家クリスチャン・ボルタンスキー(1944年-)は、映像作品やパフォーマンス性の高い作品を制作していた初期から現在まで一貫して、歴史の中で濾過される記憶の蘇生、匿名の個人/集団の生(存在)と死(消滅)を表現してきた。
東京で初個展となる本展では、時代の転換期の中で重ねられた歴史と、往来した人々の記憶を宿す旧朝香宮邸で、<亡霊たち>のさざめく舞台が展開する。踊る影に、名もなき人々の眼差しに、遠い地で微かな音色を奏でている数百本の風鈴に、そしてささやく「声」に、<亡霊たち>は立ち現れます。この<亡霊たち>は、すでに失われた過去のものではなく、「アニミタス」という言葉の語源が「霊魂」のほかに「生命」をあらわすように、今ここに存在しないもの(あるいは、したかもしれないもの)、まだ生まれていないものたちが、この世界に確かに存在し、そうした無数の「他者」と共に私たちは生きているということを伝えるものとなっている。
会期:2016年9月22日(木・祝)– 12月25日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(入館は閉館の30分前まで。11月25日、26日 、27日は午後8時まで)
休館日:第2・第4水曜日(9/28、10/12・26、11/9・24、12/14)
観覧料:一般:900(720)円
大学生(専修・各種専門学校含む):720(570)円
中・高校生・65歳以上:450(360)円
※上記観覧料で「アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間」展もご覧いただけます。
会場:東京都庭園美術館(本館・新館)
source: 東京都庭園美術館