オーストリアの繊維大手レンチングはこのほど、製造工程で出る「テンセルリヨセル」の廃棄繊維をメカニカルリサイクルしたリヨセル繊維を用いたデニム生地の生産を始めると発表した。サプライチェーンパートナーであるパキスタンのアーティスティック ミリナーズ(Artistic Milliners)、ブラジルのカナチバ(Canatiba)、スペインのテキスタイル サンタンデリナ(Textil Santanderina)と協働する。このデニム生地は、バージン繊維と比較しても繊維の長さや抵抗性など全ての物理的特性を保持し、とてもソフトな手触りを実現しているという。
この取り組みは循環とイノベーションを軸に繊維産業を変革していくことを目的とした「テンセル」の「ファイバー・リサイクル・イニシアチブ」の一環で、レンチング社を軸にサプライヤーと協働し、あらゆる技術を活用してサーキュラリティ実現を目指すもの。
今回のメカニカルリサイクルは、水や化学物質を使用する必要がないため、素材のサステナビリティ機能を高めることができる。また、メカニカルリサイクルされた「テンセルリヨセル」繊維は最終製品でも繊維の識別が可能なため、生産工程のトレーサビリティが確保される。
※上記の記事全て、WWD 公式サイトより抜粋:https://www.wwdjapan.com/articles/1545071